周産期メンタルヘルスの必要性について

・妊娠期、出産後は、ホルモンバランスの変化や、妊娠・子育てにまつわる不安やさまざまなストレスが生じやすい時期でもあります。

・不安や精神的不調を体験しているなかに、うつ病など専門的かかわり・治療を必要としている場合も少なくないことがわかっています。
・妊娠期、出産後にうつ病を発症する人は約10%と報告されています。つまり、1年間で、約14万人の日本人女性が罹患していることになるのです。

・うつ病によって女性自身はとても苦悩し、また生活・育児が困難になります。母子関係にマイナスの影響を生じることも報告されています。なかには、自殺や心中、児童虐待につながるケースもあるといわれています。

・子どもの情動・認知的発達、行動上の問題への影響も報告されています。
・夫のうつ病の発症にも影響があるという報告もあります。つまり産後うつ病は家族の問題なのです。

・ただし、産後うつ病は、早期に発見し早期に適切な介入を行うことで、うつ病の重症化が予防できたり、早期回復を促進できることがわかっています。したがって、うつ病の早期発見、早期対処が重要なのです。

・とはいえ、新生児訪問で、生まれた子どものことだけでなく、母親のこころのケアも大切だとか、産後うつ病のスクリーニング質問紙を使うように言われたけど、どうしていいかわからないという看護職の声があります。

・ここでは、産後うつ病に関する基本的知識、スクリーニングの方法、基本的な関わり方について紹介します。
  
*まずは、産後の精神健康状態に関する基本的知識として、マタニティ・ブルーズと産後うつ病について説明します。

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