自分を責めてしまう

大切な人の「うつ病」に気づいてあげられなかったと自分を責めているあなたへ


自分の大切な人が、なんだか最近様子がおかしい。そう思っていたら、実はずいぶん前から「うつ病」にかかっていた。そのことを知ったとき、「どうしてもっと早く気付いてあげられなかったか」と自分を責める人が少なくありません。

気づくことが難しい2つの理由

「どうしてもっと早く気付けなかったか」。それには2つの理由が考えられます。
ひとつは「うつ病」と判断することの難しさです。うつ病の症状は、主に本人の内面で生じるものです。内科的な検査では異常が認められません。しかも、「うつ気分」は、誰もが経験するものなので、「病気」とそうでない状態の区別が本人にも難しいのです。

もうひとつの理由は、その人が自分の体験しているつらさを話せなかったり、あるいは話さなかったからなのかもしれません。前に述べたように、うつ病のおもな症状は、本人の内面で生じるものです。したがって、本人が語らなければ、周囲の人はそうと気づくことができません。

一般的に、まじめで人を気遣う人はうつ病になりやすいとも言われており、もしかしたら、あなたや周囲の人を気遣ってつらさを口にしなかったり、何とか明るく振る舞っていたのかもしれません。また、うつ病のために、自分のことを責めたり、自信がなくなって、自分自身のことをうまく伝えられなかったのかもしれません。

前に進みましょう

周囲の人が「うつ病」に気づくことは、かなり難しいことなのです。あなたが気付けなかったのも仕方なかったことなのかもしれません。
過去にさかのぼって自分を責めるのではなく、その人のためにこれからできることを探せると良いですね。

 

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